ここまの心




7月4日


先だって世之介師匠に紹介して頂いた着物屋より、仕立て上がりのTel。
早速お伺い。
単<ひとえ>の縞モノと、それに夏物の着物と羽織。いっぺんに三着っす。
夏物はちょいと色違いで結構いい感じですよ〜。
来週の研精会で初お目見えかな。

あぁ、着物のページ、ちっとも更新されてないねぇ。どのページも、か。
写真、撮らなくっちゃ。
どうも、自分の部屋に吊るして写そうとしてけど、うまくいきません。
引っ越そうかなぁ・・・。(そういう問題か?)



7月5日


桜門寄席。
我が日大(経・商・法)落研出身のOB芸人による落語会。
今回は弟子入りして2年目(くらい?)の立川志らべとその師匠、志らく師との親子会。
ちなみに志らく師匠も日大出身。いや、日芸出身。

オイラも去年、二ッ目昇進祝いを兼ねて師匠との親子会を企画してくれました。
で、お客はOBと現役生。
最もタチの悪い連中ですわ(笑)。
腕を組んで、睨み付けながら高座を眺めている。批評してやろうという心構えかも。
志ん生・文楽を聞き、志ん朝・談志で育った世代だから、まともなくすぐりじゃ笑いやしない。
いけ好かねぇ野郎どもだ!そこまで悪く云うこたぁない。

志らく師、心得てるから自作のシネマ落語を演ってました。
初めて聞いたなぁ。『天国から来たチャンピオン』。
そういや学生のころ、どこの落研に行っても、志らく師流の演出で演ってるヤツが一人はいたなぁ。
かなり流行ってました。今もかな?



7月9日


研精会で二度目の「勘定板」を。
あんまり仲入りで演る噺じゃないやね。
教わった駒三師匠からも、「二ッ目がサラ口で演るって噺でもないし、まぁ手前ェの会だとか、
地方に行って掛けるようなネタだから」と云われておりますんで。
ちなみに、オイラが研精会に参加させてもらってから3年になりますが、
その間にこの噺は誰も演っておりません。
それだけバカバカしいネタってことかな?

助演として予定してました志ん太兄さん、何とか退院は出来たものの、
まだ高座に上がる状態ではないということで、急遽、菊朗兄さんが出演してくれました。
お囃子のおその師匠との掛け合いで「稽古屋」を。
こういう噺が出来るのが、今のメンバーにはいないねぇ・・・って、これは楽屋の声(^_^;)
う〜ん、オイラもハメもの系の噺を演ってみようかなぁ。



7月11日


またまたやって来ました、お中元の季節です。
以前にも書きましたが、我々噺家は宅急便や通販でお中元を贈ったりはしません。
お世話になっている師匠方のお宅に直接お届けするわけでして。
しかもこの日時に伺います、というようなアポをとることもしないんです。
いるかいないか、行ってみなけりゃ分からない。

で、品物は・・・、前回に引き続き、風呂好きの小駒としては、素敵な入浴タイムを過ごして頂きたい、
との願いを込めて、入浴剤『涼夏涼風』。
値段じゃないんだ、気持ちなんだ、と自分に言い聞かせ、バイクに積み込む。
やっぱりバイク便だねぇ。
これが一番早いっす。電車なんざ使った日にゃぁ、時間も金もかかり過ぎるってもんさ。

困ったことがひとつ。暑い。
そんなこたぁ分かってる。
いや、腕と顔が焼けるんですわ。日焼け止め塗ってもね。
しかも腕のオモテだけ。ハンドル握ってるから。こりゃヘンな焼け方だよ。
プロのバイク便のアンちゃんたちはちゃんと長袖を着てる。信じられない。
オイラは焼けるのを覚悟でお中元廻り。



7月13日


本所・下町中ノ郷寄席。
第217回。毎月開催。
217割る12で18年。
こりゃすごいことだ。毎月やってる地域寄席でこれだけ長く続いてるってのは奇跡に近い。
主催者、係りの方々は毎回手弁当で参加しているらしいです。
偉いもんだねぇ!物好きもここまで来ると表彰モンだ。おいおい。

近日息子     三升家勝好
くもかご      金原亭小駒
世相漫談     ローカル岡
      仲入り
雷電の初土俵  桂文字助

勝好とオイラは落語協会。ローカル岡先生は芸術協会。文字助師匠は立川流。
三派合同です(笑)。
この幅の広さが200回超の秘訣かもしれない。

ちなみに前座はレギュラー制のようです。
本来は柳家り助オジサンが中ノ郷前座。
その前はつくし姉さん。その前が栄助兄さん。(当時はのり太)
お三方とも(勝好も)30過ぎての弟子入り連中。
この人選と年齢層の高さも秘訣なのかな?



7月14日


本日より新宿・末広亭出演。
昼トリの金馬師匠が「唐茄子屋政談」をたっぷりと。
夜の前座は駒丸。大汗をかいて「たらちね」。ネタおろしだったのかな?
時間がバカ延びだったので、いつもは「片棒」のマクラに使っているケチの小噺シリーズを掛けてみた。
5つくらいポンポーンとネタを振って、「しわいやというお話しで・・・」と降りてくるつもりが、
この”しわいや”が出てこなくて、「ん〜・・・」微妙な間。「ケチの小噺でした・・・」なんだかヘンな終わり方。
楽屋に戻ったら正朝師匠に「何だよお前あれは!」突っ込まれる。
スイマセン、勉強し直して参ります。
いいタイミングで昼に出ていた金八兄さんからお誘いの電話を頂いたので、逃げるようにして楽屋を退散。
新宿南口の寿司屋で金兵衛と呑んでるからよかったらどう?って。
嬉しいねぇ。さすがは大将!お旦!
なかなかいいペースでジョッキを空けてゆく。

金八兄、ケータイを掛けながら、「遅いなぁ・・・」って。
「ん?誰か来るんですか?」
「○○さんも誘ったんだけど、有楽町で4時半まで仕事だって云ってたから」
このとき、5時半過ぎ。
東京かわら版(演芸情報誌)でチェックしたら、有楽町マリオンで小三治師匠の会。
「あぁ、こりゃ延びるな」
「まぁ、気長に待ちましょ」
ダラダラと呑む。

6時半。
「おい!いい加減遅すぎるぞ!」
「だまされてんじゃないんですか?」
もう一度かわら版を見る。
2時開演。出演者は3人だけ。
「よくそんなに喋る事あるよな。」
「それにしても長すぎるぞ。これからマリオンに行って小言だ!」
「もうこうなったら2ちゃんねるにスレ立てようぜ。”氏ね、こさんぢ”って!うじ、の方の”氏ね”でね」
いいのかよ、こんなこと書いて。
あ、これ、みんな金兵衛だから。悪いのはすべて金兵衛。それもこれもあれも金兵衛が!

7時過ぎ、ようやく○○さん登場。
とたんに、さっきの小言モードはどこへやら、手の平を返したように
「よぉよぉ!待ってましたぁ!」だって。しょうがないねぇ。

なんだかヘンな酔い方だったよ。
兄さんはまともに立てないし、金兵衛は座敷から何度も転がり落ちるし。
この後、勢いでカラオケへ。
大方の予想通り、大将、いきなりの全裸。ずーっと全裸。
知らない曲をテキトーなメロディを付けて歌い続ける小駒。
シャウトしまくる金兵衛。
困った顔の○○さん。
修羅場のようなカラオケボックス。


ご馳走様でした、金八師匠。
今度はもう少し軽くいきましょう。あれはハード過ぎますって!



7月15日


二日酔いで昼過ぎまで臥せってました。
ここ最近、呑むといつもボロボロ。

楽屋にて金八師匠に御礼申し上げ候。
「呑んだ後、どっか行ったっけ?」・・・それも覚えてないんですか!


なかび。主任の馬生師より打ち上げのお誘い。
末広亭のはす向かい、中華料理「満月廬<まんげつろ>」へ。
打ち上げ、人数がいる時には中華っていいですねぇ。
こう暑いってぇと、生ビールが〜〜〜・・・、迎い酒はダメっす。
一口付けてお仕舞い。
師匠方はビールから紹興酒へ。
枝豆も冷やしトマトもいい味。どこが中華だよ。
いや、二日酔いにはここら辺でご勘弁を・・・。
ピータン、鶏とピーマンとカシューナッツ炒め、エビのチリソース、タコの唐揚げ、
満月特製ラー麺などなど・・・
味付けはよかったんですが、何せ体調不良で・・・。
今度、元気なときに伺います。お旦連れで。おいおい。



7月16日


行って来ました、横浜・にぎわい座へ。
キレイだねぇ、オシャレだねぇ。
ロビーなんか、観葉植物が置いてあったり、液晶モニターで高座の様子が見られたり・・・
イスも座りやすいし、なかなかどうして、寄席にしちゃぁ豪華過ぎますって!

月に10日はプロデュース公演、5日間は落語協会、落語芸術協会の合同寄席。
第3、4火曜日は火曜寄席、そのほか貸席等など・・・らしい。
まだまだ実験段階だな。このままの調子でやっていけるとはとても思えないし。
横浜市からも、かなりの援助金が出ている様子。
ともあれ、宣伝と集客に力を入れて、寄席として続けてほしいです。オイラとしては。


それにしても、朝はすごかったっすねぇ。
昼夜興行だったので、昼前には家を出ないと間に合わない。
天気予報では、未明から朝方に台風上陸、お昼ごろには晴れて来るでしょう、と。
それを信じてギリギリまでネバったが、豪雨の中、着物を抱えてお出掛け。
東横線に乗り換えて、多摩川を渡るころには止んできやがった。
向こう(桜木町)は晴れてやんの。なんだい、この台風は。
悔しいから、浴衣に着替えて崎陽軒のシュウマイ弁当をパクつきながら
オレ専用の楽屋で(ムリヤリ作ってもらった)ゴロゴロしていたよ。



7月17日


今松好みが集まる「日立寄席」。
日立の、落語好きの社員がメインです。が、この方々、師匠に稽古を付けてもらって、
高座にも上がるらしい。
道理で、怪しい客席なワケだ。
打ち上げでも演芸マニアな会話が飛び交う。
オイラは聞いてるだけ。口は挟みませぬ。

酒が進んで、2次会に移動するころになると、その日の高座の批評まで聞かされる。
今松師匠は「みんな、好き勝手にいろんなことを言うんだよ」と、取り合わず。
オイラもとりあえず、聞いてるフリ。まともにゃ聞かないよ!

よく打ち上げで芸人に向かって批評する方がいますが、かなり危険な行為です。
楽屋内や師匠筋、信頼できる方(芸のあり方などで)ならばともかく、
一般のお客様は面と向かって云わない方が身の為です。
後で何を云われるか分かったもんじゃない。
アンケートがあれば、それに書く。なければ、友達にでもグチる。
ご協力、お願い致します。

『芸人も 追い詰められて 五尺飛び』



7月24日


あるってぇのは知ってたんですが・・・東急東横線・白楽駅。初めて降りました。
「なに?」って・・・、そう、オイラの師匠が金原亭伯楽。おんなじ「はくらく」なのです。
至って庶民的な街。
各駅しか止まらないので、開発が進み過ぎてなくて、ノンビリペースの商店街。
落ち着くねぇ。
でも駅前の路上駐車は酷すぎ。誰も対策を立てねぇのか?

夜、こちらで仕事があったので、周辺を調べてみました。
そしたら、お隣の東白楽に「六角家」なるラーメン屋があるとの情報。
寄り道をしてみました。

横浜ラーメンの家系、だってさ。
そういや、横浜の「吉村家」ってところも味付けが似てたかも。
で、そのどちらにも云える事ですが、接客態度が悪すぎる。
客の目の前で、若手と思わしき店員に怒鳴りつける店長風のオヤジ。
とっても不快でした。
たまたま機嫌が悪かったのか・・・と思ったが、店名で検索を掛けたら、
同じような様子が書き込みされていました。
オイラは大っ嫌いです。そういう了見が。
味以前に、お客様あっての商売だろうが。
時々見かけますが、客よりも店員の方が偉そうな店。
いや、接客態度が横柄なんだな。横暴、とも云っていい。
そんな所は近寄らないのが得策ですね。


で、白楽駅前の『味処・と味田』にて落語会。
こちらのご主人が桂才賀師匠と高校時分の同級生ってんで、毎月催されております。
今回が187回。毎月ですよ!スゴイねぇ!

2階のお座敷に、20人ぐらい集まって下さいました。
才ころ、小駒、才賀の3人でたっぷり1時間半。
ハネてから、お客様と打ち上げ。
ふと表を見たら雨。あわててご主人が才賀師匠の幟を取り込んでました。
いいところでお開き。
師匠 「呑めるんだったらまだ居ていいんだぞ。何だったら泊まってっても。」
(^_^;) いやいや。キリのいいところで帰ってきました。



8月4日


ちっとも更新してない!プンプン<`〜´>"
だって暑くってさぁ〜、PCのスイッチ入れるのもツライんだよねぇ〜。
小学生の時だって、夏休みは目いっぱい遊んで、最後の2、3日で宿題を必死でやったでしょ。
子供心を忘れちゃいけませんよ〜。

芸人だとか水商売は”ニッパチ”なんてことを云って、2月8月には仕事が少ない(無い?)もんなんです。
でも、ありがてぇことに寄席は年中無休。
今月は上席、下席と入れて頂いて、喜んでいるのだ。
で、今は池袋の夜席に出演中。
しかも、10日間大喜利でウケたり凹んだり〜・・・
面白いよ。ダメならそのダメなりに。
ぶっつけ本番ってのは、その”リアル”を客席共々楽しんで頂こうってことです。
どう自分を出していくか。
明日は中日。
後半戦はもっと勢いよくぶつかっていくぜ!



 

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