ここまの心
11月1日
小駒の会、ご来場ありがとうございます。
ご来場いただけなかった方は、次回、必ずお待ちしております!もうね、ネタおろし二席で、いっぱいいっぱいでした。
お客様にひたすら甘えて勉強させてもらう、そんな位置付けになっております。m(__)m稽古段階では、予想もしなかった受けどころがあったりして、う〜ん、試行錯誤。
これから何十回と高座に掛けて、得意ネタとなりますように・・・今日の研精会、他のネタを演るつもりでしたが、またハロウィンパーティでゴメンなさい。
え?何だか分からない?
明日2日は、『語り芝居・鯰の急』の本番でして、そっちの方で頭がいっぱい。
お芝居って、近いようで、なかなかどうして、寄席の世界とはまるっきり異なってます。
すっげぇ面白いっす。
同じ舞台で演ずる職種でも、こうも世界が違うのか、と。まぁ、オイラはどう足掻いても、落語を演るしか能がありませんが。
いや、これは余計な一言ですな。
11月6日
先月からずっと、お芝居の稽古や勉強会のネタおろし、日大OB会の下準備なんぞで
そりゃもう手一杯でしたが、ようやっと落ち着いて一息つけそうなところ。
え〜と、まず、こないだの『福袋演芸場』のことで。
目黒の秋刀魚、オチを間違えたと思って、堪えきれずにサゲた後にひっくり返ってしまいましたが。
楽屋に戻って、どうやら手前ェの思い込みだったことが判明。
要らぬシクジリを増やしてしまいました。
もっと落ち着けって!
話は前後しますが、深川江戸資料館での『鯰の急』、オイラとしては成功だったと確信しております。
仲入りを挟んで2時間の大作。
これから、他の場所でも再演が出来ますように・・・。
ここから、今日の話。
日大の経商法落語研究会が創立45周年とのことで、記念イベントが行われました。
オイラもOBのような顔をして参加しておりましたが、実際のところは卒業してないので、
準会員ってなもんですが。国立の出番と時間が被ってたので、行ったり来たりで大忙し。
喬太郎兄さんとビンゴの司会をやって、楽しませてもらいました。懐かしい顔もチラホラと見受けられ、感慨深い一日。
いやぁ、何というか、いろんなものを背負って人間は生きてゆくんだなぁ。
人生は波乱万丈。
まだまだ何かが起こりそうな予感?!
11月8日
国立の高座で日々、格闘しております。
己の力の無さに、今更ながら憤りを感じつつ。
あと2日、記憶に残るような小駒の高座を勤められるように。
本日PM3:30より、ローカルネットのFM川崎に出演。
つっても、電話インタビューだけですが。
国立の番組ご紹介と、小駒をヨロシクね!ってなもんで。放送は、11月8日午後3時半より――って、ナマかよっ!
こちらで宣伝する隙すら与えられません。
「後ほど、収録テープをお送りします」って、もういらないよ・・・
11月11日
国立に引き続き、末広亭昼席に出演。国立と新宿じゃ、お客様の性質も違いますなァ。
それをとっても感じました。
いえ、どっちが良い悪い、ではなく。
立地条件も違えば、客席の雰囲気もかなり異なっているわけで。高座に上がる若手芸人としては、一生懸命にお喋りをするってのは当然のことでしょうが、
それが必ずしも結果に結びつく訳でもなく・・・
独りむなしく足掻いている状況に陥る、なんてのは日常茶飯事。
もっともっと、客席の空気を読み取れるようにならないと。そんな苦悩の日々。
「今日の反省を、明日に活かして・・・」って、偉いねぇ!(と言いつつ、酒呑んで寝るヨ。)
11月12日
本日は、ブロードバンド対応?!
写真を貼りまくりで参ります!!
では、いきなり得ダネからだッ!!『家元 vs 圓蔵 featuring 駒春』
平成16年11月7日、国立演芸場・楽屋にて
国立の定席でトリを取っていたのが橘家圓蔵師匠。
で、11月6日の夜に同処にて『談志ひとり会』があったわけです。果たして、圓蔵師はそのまま残るのだろうか、どんなやり取りがあるのだろうか、
と昼の楽屋でも話題になっておりましたが。お後の都合があって、黒板に伝言を残した橘家。
それを受けて、返事を書く立川流家元。翌日、楽屋入りした前座の駒春が「面白そうだから残しておこう」と、このような『大看板のすれ違い』と相成りました。
ちなみに、駒春ってのは名人・3代目桂三木助の孫。
先だって亡くなった三木助師の甥っ子です。
なぜかウチの一門におりますが。(馬生門下)
お次は、平和な一日を。『城西大学 学園祭』
平成16年11月4日 埼玉・坂戸のキャンパスにて
きれいに色付いた落葉樹が綾なすキャンパスでの一コマ。
静養中の志ん太兄の変わりに、兄さんの母校である城西大・落語研究会の学祭寄席に応援高座。
普段は授業の行われている教室を、即席の寄席に作り変えて。
現役生が、次から次へと高座に上がってゆく姿は、頼もしいものを感じましたな。
「寿限無」、「桃太郎」、「芝浜」、「子ほめ」・・・って、ネタの順番はメチャクチャだけど(笑)。ちなみにこの前日には、学園祭本部の企画で、いっ平兄・きくお兄・ロケット団というメンバーで
落語会が行われたそうです。大講堂で。・・・予算の都合、とだけ記しておきましょうか。
『研精会・師走公演 宣材用写真(未使用)』
平成16年8月6日・日高 仁 撮影
夏の暑い最中の撮影でした。
チラシに使われているのは、国立演芸場の正面玄関での立ち姿ですが、それ以外にもかなりの枚数を撮りました。
そのうちの一枚。
『幻の米屋専用ドリンク・プラッシー(缶入り)』
新宿の会員制バーで、毎月、入船亭扇里兄さんと勉強会を開いております。
高座を下りてから、軽く呑んで食って、帰りに近所の銭湯に寄るのが楽しみでして。
先月は、二人ともたっぷりと喋っていたため、帰宅時間もだいぶ遅くなり・・・
その時間でも入れる銭湯に行った帰り道でのこと。何気なくお米屋さんの軒先にあった自販機に目をやると、そこに並んでいたのは、
他ではまずお目に掛かれないであろう、プラッシー。
しかも、缶ジュースになっていたとは!そういえば、メッコールなんてのも、どこに行けば売っているのやら・・・
『ショーパブ記念撮影』
RAGAZZA@六本木
え〜と・・・(^_^;)ゞ
いろんな物事をお喋りする上で、実体験というものは非常に大切なんだ、ってことでして。
ですから、勉強のため、芸のために、嫌々ながら遊びに行くわけです。きれいな女の子に囲まれてはしゃいでいるように見えますが、あくまで営業用の笑顔です。
えぇ、喜んでなんていませんって!
嬉しがっているのは気のせいです!こんな写真を公式ホームページに載せちゃいかんだろう!って(笑)
あ、ちなみに周りにいる女の子は男性です。
脇にいる男性ダンサーは女です。
understand?
11月13日
風強ケレド、快晴ナリ。すっきりと晴れ渡った秋空の元、色付いた山並みと眼下を流れる渡良瀬川。
秋の好楽シーズンとしては、最高のシチュエーションですよ!
そう、本日は『群馬・ながめ余興場菊華寄席』の小駒出演1日目。若手ばっかり、昼過ぎから二高座、他に予定なし、となれば遊ばなきゃ損ソン!!
とばかりに、ツーリング気分でバイクで出て参りました。以下、数行に渡って個人的な記録。悪しからず。
|P44 5G〜1C
|環七―目白通り―環八―川越街道
|P53 6C〜1A
|〔R254〕 「新宿町北」右 側道左 「柏崎」右 〔R407〕
|P61 6H〜1H
|「本石2」左 「熊谷署前」右 「飯塚町」左
|P70 6H〜4F
|〔県78〕 太田大間々線下道オンリー3時間半
まず、何はともあれ真っ先に向かったのは、大間々駅近くの『山本屋』
ここは、絶品のカレーうどんを食わしてくれます。昨年、こちらの仕事で伺った時に、“ながめ黒子の会”の方に教えていただいた店でして。
もうね、ここのカレーうどんを食ったら、他のが口にできなくなるレベル。
クリーミーでまろやかなルーと、手打ちうどんの腰の強さ。
そしてサービスについてくる品々と、接客態度。そして驚くべき値段設定。どれを取っても、最高水準。5つ星オーバー。
(いっぱい写真を撮ったんですが、接続ケーブルを持ってこなかったので、後日UPします。)
腹いっぱいになったところで、のんびりと楽屋入り。
もう皆んな来てて、楽屋弁当を食べてゴロゴロしてましたよ。ながめ公園は、入園料が300円。
この時期は菊華展が見事です。
その敷地内にデーンとそびえるのが、われらがながめ余興場。歴史的建造物ですなぁ。
人力で動かす廻り舞台。
二重に囲む桟敷席。
二階席もあります。
いすの意匠も既製品には無い、手の込んだ物。
そして、客席には床暖房を入れてあるんだって!!ビックリ!!(ここにも、それぞれ写真あり)
帰りの電車の時間がギリギリなので、オイラが2回目のトリに回って、3人さんはお先に帰京。
宮戸川、気分よく演らせてもらいました。ハネてから、ぶらぶら散歩。
渡良瀬川がいい眺めですなぁ。その後、やはり「ここは美味いよ」と教わった『手打ち麺・山水苑』へ。
山の中をずっと入っていくと、奥まったところにある秘店。(そんな言葉あるのか?)
ご馳走様でした!しばらく、のんびり走行。
帰るのも面倒なので、近場の健康ランドで1泊。
広間で呑みながら、ゴロゴロ更新中。
行き当たりばったり。今後の予定。同じく個人的記録のみ。
朝イチでひとっ風呂浴びて、赤城山の表〜裏ルートをのんびり爆走。
峠で弁当タイム。
昼前に楽屋入り。
ハネてから、水沼駅温泉センター。
時間があったら『川野屋』。
東京の夜景が見える峠に行くかどうか。
取り急ぎ、仮原稿?での更新のみ。
11月15日
『赤城山ツーリング・フォトレポート』もうすでに、企画名からしてお遊び気分です。
ツーレポと言いつつ、バイクの写った風景は一枚もございません。悪しからず。前回の記録を参照し、時系列的に並べて参ります。
まず向かったのは、『山本屋』。(暖簾には、『やまもと屋』)
営業時間 11:15〜14:30
定休日 日曜日(祝日は営業)
※なお、2004年12月12日(日)より、日曜営業・水曜定休に変わります。
開店30分前に着いちゃったけど、
「これからうどん茹でるところなのよー。まだ時間かかるけど、中でどうぞー」
「時間は大丈夫?2、30分かかるけど。ちょっと待っててねぇ。コーヒーでも飲んで」店の中を物色。(泥棒だよ、それじゃ)
安い!
大カレーうどんを注文。
店の片隅で、野菜の販売。どれも1袋100円。
世間での価格高騰など、一切お構いなし。
「サラダ、どうぞ」
「お待ちどうさま。大カレーうどんね。」
おぉ!!でけぇ!!しかもあふれんばかりに目いっぱい。ものすごい量でした。3玉分はあったな。
ご馳走様でした!
「これからどこ行くの?これはおまけね。」
うまい棒!〆て、620円。
ね、安いでしょ。
腹が満たされたところで、楽屋入りッと。
ながめ公園内、ながめ余興場
奈良・平安時代の建立です。(サラッと流すところ)
花道より舞台へ
元々が芝居小屋なので、立派な作りをしております。
奈落
舞台の地下のことです。古〜い芝居小屋なので、人力で動かす廻り舞台でございます。
これだけでも一見の価値あり。
天井と照明
レトロな感じィ〜、ではなく、本物のレトロ。
これより、楽屋へご案内ッ!
大部屋
「今日は何を演ろっかなァ。」、栄助兄さん。
ネタ帳
正式名称は『演題鶯宝恵帳〈えんだいおぼえちょう〉』
芝居小屋なので、楽屋がいくつもあります。
ここは日当たりのいい、ひとり部屋。
その昔は、主役や大看板が陣取ってたんだろうなァ。何だか、田舎のおばあちゃんちに来ちゃったみたい。
ちゃぶ台の上にみかんが置いてあって、縁側では猫が寝そべってる、みたいな。
楽屋の窓からオモテを見れば・・・
菊華展覧会を愛でる人々。
その向こうには渡良瀬川の渓谷が広がっております。この楽屋で寝泊りしながら、旅役者は日々、しがない暮らしをしていたんだろうなァ。
ちょっとだけ憧れ。
ながめ公園より渡良瀬川を見る。上流の渓谷美、下流の穏やかな流れ。
川面に移る夕焼け雲。
川岸全体が色付くのは、来週辺りかな。
『ながめ亭菊華寄席』、終演後はまたツーリングの続き。
山奥の手打ちうどん屋さん、『山水苑』。車が一台やっと通れるような山道をドンドコ入っていくと、民家に突き当たって行き止まり。
キャッチボールをしていた子供らに聞いたら、「ここ・・・」
迷ったかと思ったよ。
やはり「ながめ黒子の会」スタッフお薦め、天然きの子うどん。
そこいら辺で採ってきたであろう茸が5、6種類ぶち込まれてます。
お香々にポテトサラダ付き。「これ、ウチの名物なのよ」と言って出してくれたのが、さんしょご飯。
個人的には、ちょっと苦手・・・。でも完食。
暮れ行く山並みを眺めつつ、近場にて一泊。
翌朝、赤城道路〜裏ルートを堪能。
空いてて気持ち良かったァ〜!!眺めのよい道の駅で、お弁当タイム。
芝生でゴロゴロ・・・。眠くなってくらぁ。ながめ亭菊華寄席2日目出演。
ハネてから、またツーリング。遊んでばっかだな。
渡良瀬渓谷鉄道の水沼駅には、温泉センターが併設されております。
ローカル線の情緒って、好きだなァ。
電車も心なしか、ゆっくり走ってた。
駅舎の奥には『ゆ』の暖簾が見えますよ。
500円。露天風呂で、地元のおっちゃんたちと市町村合併問題について語り合う。(本当に)
「桐生の市長はバカだ、ありゃァ。俺にだって出来る」
「1市2町2村でやればいいんだ。赤字ばっかり押し付けやがって」
「商工会議所のなんたらかんたら・・・」
全国どこへ行っても、というぐらい合併問題で揺れ動く地方行政。
生活に直結してるから、おっちゃんたちも熱いっす。
あ、かっぱの湯(露天風呂の名称)もちょっと熱め。
帰りに、ネットで見つけた大間々の『川野屋』で、カレー南蛮。
またカレーかよ。寒かったんでね。
そばつゆのダシが効いてて、山本屋とはまた違う味。
“蕎麦屋のカレー”ですな。帰りも下道。3時間。
以上。
11月18日
世間じゃこの日、例のフランスワインの解禁日だってんでバブル時代から浮かれておりますが。ワインなんぞ、いつだって呑めるじゃねぇか!
お前ら、いつからそんなワイン通になったんだ!
業者とマスコミに踊らされやがって、俺は絶対にだまされないぞッ!
♪ピンポーン「宅急便ですがぁー」ハンコ押してッと、「ども、ご苦労さんっす。むむ、何だろう・・・」
・・・ガサゴソ・・・
ブラボー!デリシャス!!コングラッチュレェショォーン!!!
・・・いやいや、やっぱり初物に限るね。
江戸っ子だもん。
カカァ質に置いたって手に入れるべきだ。義助さま、アリガトウゴザイマスッ!!
11月22日
え〜、ここンとこ何度か「四段目」を演ってますが、まだマクラの辺りは照れがあってイケませんなァ。
もっとお芝居から取り込まないと、ね。そんな訳で、国立劇場へ“勉強”にやって参りました。嫌々ながら(笑)。
今月は菊五郎・菊之助親子が老中・柳澤吉保の成り上がりっぷりを見せてくれます。
で、今回の見ものはやっぱり音羽屋のマツケンサンバでしょう。
「踊ってるよ〜」と人伝には聞いておりましたが、果たして、二幕目の吉保邸のお座敷で
松井源助なる人物が酔って踊り出す三番叟が一転してサンバのリズムに!!
松源サンバだってさ。
すっげぇ微妙・・・。引くか、弾けるか、微妙なライン。
でも、お囃子総出でサンバを奏でるのは、正直、感動しましたよ!!
さすがプロ。寄席のお囃子とはレベルが違う。(問題発言)菊五郎丈が「マツゲンサンバ」を踊ると、舞台上の役者たちも一斉に立ち上がって踊り出す。
セガレはお殿様役なので踊らねぇでやんの。
松助さんなどはちょっと恥ずかしそうにサンバを踊ってたのが頭から離れない。(^_^;)ゞ“♪マツゲンサーンバー オレ!”ってとこで、「ォたァ屋ァ!」
・・・大向こうさんはサンバでも声掛けるのね・・・。
大家「店立てだ。出てけェ!」
八五郎「・・・音羽屋ァ!」
って噺のやり取りと同じで、笑っちゃったぃ。
その他の感じたこと。
・お座敷の場は、「二階ぞめき」だよな。
・おこうお師匠さんが来てた。(だから何?)
・四幕目は寝た。
・松平健的にはOKなの?
・休憩時間に楽屋裏に回ったら、落語研究会の時間割が貼ってあった。
・雷のBGMはセコい。
・隣に座ってた女性がちょっと気になった。(でも声は掛けないよ)
以上。