ここまの心




4月20日


長野・佐久での落語会。
小駒、佐助、亀蔵、以上3名。

佐久平駅前の勤労者福祉会館。ホントに目の前。
とってもきれいなホール。
・・・いや、普段あんまり使ってないんだろうな。
それが後で分かりました。


某企画事務所の仕事だったんだけど、相変わらずのマヌケぶり。
だって、会場のセッティングを見たら、高座の上に座布団が2枚重ねてあるんだぜ。
「・・・これ、何なんですか?」
「1枚じゃ低いと思って。この方がいいでしょ。」
・・・何度やったら覚えるんだ!!

ホント、バカァ〜!低いんなら足場の台(山台)を重ねりゃいいじゃねえか。
結局、自分達でセッティングし直し。
前乗りして何を準備してたんだよ?

他にも、司会の件などでボケぶりを発揮してくれたが、
「やりたいようにやりゃせときゃいいよ」ってことで後はお任せ。

「で、出囃子なんですが・・・」
オイ、まだ何か困らせようってのかい?
「こちら(会館)の方に音響を頼んだんだけど、出囃子、同じのでいいよね。」
「え?テープなんですか?」
「いや、CDだけど」
「なら、好きな曲出せるんじゃないですか、ねぇ」
「じゃぁ、ちょっと見てくれる?」

・・・まさか、音響まで自分達でやるのか?!?!
何のために付いて来てるんだよ、事務所のおいちゃんは。

ソデのPA(音響)の前にはじいさまが一人。
「音が出るのに時間がかかるから・・・」
「いや・・・、CDなら頭出し、一発だと思いますがねぇ。」
「あのぉ、よく使い方分からないんですよ」

・・・誰?このじいさま。このホールの人なんだろ?分からないって、あぁた・・・
どうも、PAをあまりいじったことがないらしい。
せめて、CDの頭出しくらい覚えておくれよ。

「この数字のボタンで曲を選んで、”pouse”ってボタンを押せばすぐ頭出しができますから」
何でオイラがホールの人間にCDの使い方を教えてるんだ?


でもやっぱり分かってなかったんだね、このじいさまは。
3人とも同じ出囃子で上がったよ。
ま、いいんだけどさ。


帰りの新幹線の中で、亀蔵兄さんに頼みごとを。
「アニさん、i−modeってインターネットも見られるんですか?」
「うん、出来るんじゃねぇか。」
「じゃぁ、ちょっと見てみたいサイトがあるんですけど・・・、
私のHP、i−modeでどう出るのか知りたいんです。」

さっそく借りて見てみましたよ。
はぁ、画像以外はちゃんと出るんだね。
コンテンツも見られるとは。
ただ、文字数に制限があるらしく、このコーナーは途中で切れちゃったみたい。
データーが大き過ぎるのか。

オイラはH”(エッジ)を使ってるんで、インターネットは基本的にムリ。
このHPも、トップページしか見られない。非常に中途半端。
ケータイ用のサービスも、i−mode、J−sky、EZ−webしか対応していないのがほとんど。
取り残された感のあるH”。
でも、音はキレイだし、イタズラメールは来ないし、ワンギリだって未経験。
電話としての機能がしっかりしていればそれでいいよ。
料金も安いしね。



4月22日


少しずつ、少しずつこのHPもリニューアルしています。
落語と一緒ですねぇ。手を加えて自分のものに、より良くなるように。

始めたころ(先月ですが)より随分と軽くなりました。
以前のバックアップを調べたら、トップページ、200k超えてるよ!\(◎o◎)/!
ADSLの契約者が爆発的に増えたとはいえ、まだまだモデムでご覧になってる方も多いはず。
これじゃ、全て表示される前に逃げられちゃうやね。

トップの画像、バナーってんですか、最初はHP作成ソフトの素材をそのまま使ってた。
これが168k (@_@;)・・・・嫌がらせかぃ!!
正楽師に作って頂いた紙切りが85k (>_<)" ナゼナゼ?
ちなみに今は、6.9k (*^。^*) ほっ!よかったぁ。
だから、現在のトップページは――20kくらいなのかな?(分かれよ、自分!)

なるべく見やすく、分かりやすく。なおかつ軽く。

え?お前の噺もそうしろって?
はぁ、お世話様。


*4月時点の数字です。現在のトップはもう少し重くなっていると思われます (^_^;)



4月23日


☆『ロード・オブ・ザ・リング』をまだ見てない方はネタばらししてるので、ご承知のほどを。☆


あ〜、何だか未だにムカッ腹が立ってしょうがない。
この胸のモヤモヤは何なんだよォー・・・

事の発端は中野芸人・橘家の若大将からのTel。
「小駒ァ、明日ヒマかぁ?映画のチケットがあるんだけど。よかったら一緒に行くかぁ?」
もちろん行きますって!
「映画って何ですか?」
「”ロード・オブ・ザ・リング”はどうだ?錦糸町なんだけどな。」
おぉ!行きますぅ!!

夕方、あじさい公園前の”亀の湯”に集合。
銭湯マップを調べても載ってませんぜ、”亀の湯”は。
タダですから。
一人でいっぱいですから。
主に頼まないと入れてもらえませんから。
もしかするとご馳走も付きますから。
亀蔵兄さんの家ですから。


錦糸町、亀戸ってところはいかがわしいってイメージがある。
その錦糸町の楽天地。
ここの階上には温泉があるんだよねぇ。行ったことないけど。

上映は20:05〜23:20・・・って長いなぁ。
”タイタニック”並みの長編かぁ?
予告を見て、これは面白そうかも・・・って思ってたからな。
お約束のポップコーンをつまみながらの鑑賞。


指輪を巡る冒険活劇。
旅に出るんだ。
敵が出てきて戦うわけさ。
やっつけたりやられたり。
ちょっと挫けそうになりながらも、また立ち上がって敵に立ち向かっていって・・・・・・
立ち向かっていって・・・・・・・・・・
向かっていって・・・・・
・・・・


・・・・・エンディングロール・・・・・
・・・・・
って、おいッ!!
これで終わりか?!
まだ旅の途中だろ?
これからが面白いんだろ?

『2003年・春に――』っっっお〜〜〜〜〜〜〜〜〜い!!!
この続きはまた来年かよ〜〜〜!!

これが出て、一瞬の間をおいて亀蔵兄さんと顔を見合わせちゃったよ。
「え〜〜〜??マジ?ここまでかよ?!3時間もかけて」

ある意味、”予想外の展開にビックリ!”ってヤツだ。
帰りに電車の中はもうこの話題ばかり。
まさか、これを狙ってたんじゃねぇだろうな?この作品。
確信犯?!



4月24日


本日は芝居見物。
新橋演舞場にて市川猿之助のスーパー歌舞伎『新・三国志U』っての。
去年も見に行ったんです、これ。再演するってんで、また見に行っちゃいましたよん。

とにかくすごいね。
去年見たときは衝撃を受けたもん。ここまでやるか!って。
とにかくサービス精神の塊。「面白さ」が第一です。ステキです。

チケットを買いに行ったら、もう3階席は売れ切れてた。
前回は2階だったが、1万以上するってのは痛い。
窓口で聞いてみたら、「今ちょうどキャンセルが入ったから、3階ありますよ」って。
ちょっとした幸せ。

いっぱいでしたねぇ。2ヶ月公演で、どうやったら集められるんだろ。
と、前を見たら修学旅行の団体。東北の中学生。
あァ、まずかったかな、騒がしいんじゃねえかって心配してたけど、楽しそうに見てました。
良かったよかった。


まず、スピード感が違う。
次から次へと場面転換していって、舞台が転換してる時には幕前でやったり、
セリ上がりを巧みに使って次々に人物が入れ替わったり。
少しも飽きさせない。
音響もツケを効果的に入れながら、邦楽に捉われない選曲。
照明も主役をスポットで追っかけて、大娯楽芝居って感じ。

どの世界にも天才ってのはいるもんです。
ただ・・・、声フェチのオイラとしては、猿之助丈のあの中途半端な声だけは許せない。
そういう声帯だから仕様がないんだけどさ。
どうしてもやりきれない気分。あの声さえ違えば・・・って。


お芝居って、休憩時間が異様に長いよね。30分とかって。
公演時間も長いから、お食事タイムを取ってあるワケか。
寄席は・・・、ムリかな。好きな時間に来て、適当なところで帰れるシステムだから。
30分休憩入れたら、お客さんが帰っちゃうぜ。これはコワイ。

で、当てもなくロビーに出てみました。そんなに腹減ってないけど・・・、どうしようかなって。
ったら、見つけましたよ!!古今亭菊春師匠!!
芝居を見に行くと、いつもいろんな人に会うんだ、これがまた。
「あっ!師匠!おはようございますぅ!」
「おぉ、アンちゃん来てたの?飯食うかい?」
「はいッ!ありがとうございます!」
Get!!やはり声を掛けてみるもんです。
蕎麦をたぐって、「甘味はどうだい?」「いいですねぇ!」
菊春師はお汁粉、オイラは抹茶アイス。
理想的な休憩時間の過ごし方。


またまた気分のいい1日ですた。
え?遊んでばっかり?
いや・・・、勉強のために、嫌々見に行ったんで・・・・



4月26日


小松政夫さんと団しん也さんのステージを見に行く。
お二方とも存在感がありますね。声もいいし。
テンポよくショートコントを並べて、間に落ち着いた芝居を入れて。
軽〜いギャグとシリアスな芝居の、そのギャップにコメディアンとしての魅力を感じました。

懐かしいネタの数々。「しらけ鳥」なんて、ガキのころよく見てたなぁ。
でも、古いっす。半分くらいしか分からなかった。
客層をみたら、50〜60代ってところかな。よくウケてました。お馴染みのネタで。


ステキな映画や芝居を観る。これも我々芸人にとっては勉強です。
遊ぶのも勉強のうち。
大いに勉強しております。大いに。



4月28日


口上真打昇進披露興行に顔を出してきました。
高座に黒紋付袴姿で一列に並んでの口上、いいもんです。
心温まる口上、芸の厳しさを説く口上、当人のことをまったく触れない口上と
それぞれですが、大看板たちが口々に祝いの言葉を述べてくれる。
当人はただ手をついて頭を下げて神妙な顔をして聞いております。
とってもありがたいんですが、この姿勢で15分も20分もじっとしている
のもかなり辛いって。


御披露目の時には高座に飾り物をします。
ご贔屓のお客様から戴いた後ろ幕を吊るし、角樽や樽酒、
招き(寄席文字で名前を書いた板)、その他色々な品が並べられます。
写真の中央に写っているのが戴き物の羽織紐です。野幇間より
その方々のお名前も札に書いてありますねぇ。
『鈴木・山口・永井・平井 より』となってます。
本当は”野幇間一同より”と肩書きも付いていたんですが・・・
さてどなたでしょう、この4名。

――えぇ、野幇間ですよ。
金八兄さんを取り巻いてご馳走になるのが趣味という野幇間。
2月16日の”心”にも出てきます。野幇間たちの活躍ぶりが。
その兄さんにせめてもの恩返しをと見繕ったのがこの羽織紐。
3月24日の”とある兄さんに・・・”ってのはこのことだったのだ。

ちなみに私は「平井」様です。
後の3人、分かるかなぁ。どうせだから書いちゃうか。
亀蔵兄さん、菊朗兄さん、志ん太兄さんです。
ま、金八兄さん、もとい、金八師匠の披露目も無事お開きになったことだし、
ちょいとネタ明かし。


(無断転載禁止)



4月29日


『旗日限定・福袋演芸場』(池袋演芸場にて)のお手伝い。
朝早くからたくさんのお客様が来て下さいました。
若手二ッ目もここぞとばかりに力のこもった高座。
来週もあるんですよね。5月6日、振替え休日です。
詳しくは落語協会のHPまで。おトクな会ですよ!


ハネて、池袋をぶらぶらと。どこもすごい人混み。
映画でも観ますか、と行ってみたが立ち見だって。
いさぎよく解散。


またまた荒川の河川敷に行ってみた。
抜けるような青空。澄んだ空気。遠くのほうで少年野球の声援。
土手に寝転んで日向ぼっこ。幸せ。
声を出して稽古をしてみた。気持ちがいい。
生きてるっていいなァと思った。


オチはないです、あしからず。



4月30日


着道楽を目指して、と云っている割にはちっとも着物をこさえていない。
そういえば羽織を頼んでいるはずだが・・・、どうなってるの?
あれ、確か1月の下旬にお願いしたんだけどなぁ。
3月の手前ェの会で着ようと思ってたのに、まだなんですぅーと云われてからもうひと月。
冬物だから、もうダメ。今秋以降のお目見えになりそうです。

待ってても仕様がないので、新たな着物を求めて立ち上がる。
一門の世之介師匠が着物屋を紹介して下さるってんで、日本橋までお供。
卸売りってところかな。
安くて数が豊富なお店。さっそく縞の単(ひとえ)と夏物の着物と羽織、これはちょっと同系色の色違いで。
長襦袢もこさえちゃおうかな。この絽(ろ)も素敵だなぁ、と色々と目移り。

支払いがおぉ怖い。 (*_*;


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