ここまの心
香港食べ歩きツアー特集 (2004,2,4〜7)
4日目
昨晩、最終ミーティングが深夜に及ぶ。
合言葉は、『最後の夜だから』。
紹興酒のボトル3本、あっという間に無くなる。
深夜3時過ぎ、菊可兄さんのターボスイッチが入ったところでオイラは戦線離脱。
その後2時間以上にわたって繰り広げられた痴態は、明け方とともに終焉を迎えたそうな。
しっかりと休息をとった人は腹減りモードの朝。
朝飯を求めて、ホテル近所の食い物屋へ。
もうお馴染みのお粥に、意外と見かけなかった麺類のお店、『麺粥發潮』です。
あっさり肉団子に、ネギが散らしてあって、朝食としてはちょうどいいボリューム感。
日本米と違って、炊き込んでもサラッとしていて、お粥に合うんだな。
白身魚が入ってます。
お粥に魚。一見、不釣合いと思われますが、滋味な上にも深みがある、というのか。
これまたあっさりといただけます。
すり身団子の入った麺。
細くて、少し縮れた麺は、九州ラーメンが最も原形に近いのかもしれない。
汁はね、やっぱり美味い。ガラスープといえば想像が付きますか。
日本でも、こういう系統のスープを使ったラーメン屋ってあるのかなぁ。
こちらは、ワンタンメン。
醤油、塩、トンコツ、ダシ・・・、どれも違うな。
やっぱりこの味とワンタンと麺がぴったり合う。
ホテルに戻り、ちょっと早めにチェックアウト。
さ、〆にリッチな気分を味わいますか。
歴史あるThe Peninsula
HotelにてTea Time。
ここは、かつてイギリス統治だったころの空気を未だ、色濃く漂わせております。
ちなみに、物価も旧本国並み。
香港一の社交界の雰囲気に似つかわしくない、二日酔いの芸人集団。
精一杯の作り笑顔。
「このホテルのトイレは、おじさんが常勤してるんだよ。手を洗い終わったあとに、タオルを渡すのがその仕事。
ホテルで雇ってるわけじゃなく、昔っからそういうのを仕事に出入りしてる人がいるんだ。
当然、お客さんからもらうチップが収入のすべて。」
こりゃ珍しいやってんで、代わるがわるトイレへ行って、チップを奮発する連中。バカ爆発!
で、お薦めは、もちろん紅茶。イギリス文化の名残りですから。
定番のダージリンにアッサム。
オイラは薫り高いアールグレイに、ホットミルクと砂糖を多めに入れるとGood
taste!!
(ストレートティ、ブラックコーヒー共に苦手なので・・・)
スゲー!ティポットも、シュガーポットも、銀製です。
毎日磨きこむんでしょうな。
そうこうしているうちに、空港へ向かうバスが迎えに来た。
楽しい時は、あっという間。
出国手続きを済ませ、出発までの2時間。
何をするのかってぇと・・・
・・・やっぱり、呑んで食って過ごすワケで。
財布に残った紙幣やら小銭をかき集め、空港内の食堂でビールと食料に還元。
一応、手前ェのための記録として載せときます。
チャーシュー。
街中より味が落ちるのを、空港内味覚基準として納得させよう。
肉野菜炒めかな。
もう気が抜けてるから、少し食べてから「これも撮っとくか」ってなモンで。
ビールのプルトップが懐かしい。
チヂミ。
酒のつまみに、ちょうど良さそうだったんでね。
ビーフライスボールっての。
もうかき混ぜちゃった後で、こんなの載せるなよって。
これ食ってたら、日本の吉牛のほうがうまいやって思った。
ちなみに、香港にも吉野家、いっぱいありましたよ〜。写真撮らなかったけどさ。
「今回はSARS騒動とテロの警戒で入国審査がちょっと厳しいね。」
「また、サーモグラフィで一人だけ引っ掛かるのかなぁ。」(小駒は体温が高いようです)
「今のうちに健康カード、書いとけば。」
「そういえば、あの職業のところ、なんて書けばいいんすかねぇ?」
「噺家って、英語で何て云うんだ?」
「ArtisteとかActorなんてカッコいいじゃん。別に正直に書く必要はないんだし。」(いいのか?)
「そうですよねぇ!戦闘員なんてどうですか!」
「お前だけ別室に連れて行かれるよ。」
「いやぁ、でも楽しかった〜!」
「この旅で食ったモン、皆んな美味かったっすね。」
「また食べ歩きツアー、企画しましょうよ!」
「いろいろお土産も買ったことだし。円高でよかっ・・・、あっ!!ハンコ!」
「!!!!!」
5秒間、口半開きで固まったままの駿菊師匠。
「―――忘れてたァ〜〜〜!!」
初日、駿菊兄が行きつけの判子屋さんで印形を頼んだんです。
「あさってに出来上がります。」って、それ、受け取りに行くのをまるっきり忘れておりまして。
とりあえずお店に電話を掛けて、帰国してから郵送先をFaxするということで。
ま、急ぎの物じゃなくて良かったっす。
後日、無事に届きまして、受け取ってきました。
よく出来てるね。
無事、帰国。
行き5時間、帰り4時間のフライトでした。
今回は食べ歩きをメインにしたので、食いモンの写真ばっかしですが、どうぞ多めに見てやってくださいましな。
また、そう遠くないうちに、食べ歩きツアーがあるかもしれません・・・