ここまの心
韓国食い道楽・その2 (2009,1,26〜28)
旧正月が明け、街にも活気が戻ってきたようだ。
行き交う人々がいるだけで、いくらか暖かく感じるのは、不思議なもんです。
露天で何かを揚げている。
見たところ、串に刺したさつま揚げっぽい感じかな?
うまそうだなァと思ったら、早速買ってる人がいた。
『世界中の志ん丸ファンへ』
お、いい笑顔!
今回は、すべて携帯のカメラで写しました。
結構、よく撮れるもんですなぁ。
さ、キムチ鍋食って、途中で買い食いして、続いてやってきたのは・・・、やっぱり食い物屋。
何の店か分かりますかな?
看板の照明が消された後に撮ったから、画像が荒くてごめんなさい。
この店を見つけるのに、かなり迷いました。
繁華街から離れ、人通りがぱたりと途絶え、また旧正月のゴーストタウンがよみがえる。
ガイドブックの簡略な地図と、住所だけが頼り。
土地勘があるわけでもなく、目印になるはずの建物も見つからず、
数少ない営業中の店も怪しげで、不安と寒さが募ってくる。
裏通りを進み、もうここまでだ、引き返そうと、路地の奥を覗くと・・・あったぁァァ!!
見つけたときの喜びは、不安の大きさの裏返し。
どんな店でも、席に着くとまず出てくるのがキムチ。
何も注文しないで、これだけで一杯やってお愛想したら、どうなるんだろ?
ここは、メニューも店のおっちゃんも、ハングル・韓国語オンリー。
それでも、意思の疎通は図れるものです。
ま、食いたい物が決まってたからね。
いくつかオーダー。
もちろん、岡先生と駿菊兄さん任せよ〜。
運ばれてきた、小皿たち。
青菜は、焼肉でもお馴染みのサンチュでしょ。
手前のは、青唐辛子とにんにく。
これ、どうするのよ?どっちも生だぜ。
これが後でとんでもないことに!!(ま、予想できるでしょうが)
小エビと辛味汁。
付けダレってとこかな。
※調べたら、オキアミの塩辛だそうです。
そして、今回のメインは・・・
豚足!
そして・・・
豚の腸詰!!
スンデというそうです。
豚の腸に、餅米や香味野菜を詰めて、蒸したもの。
腸詰ったって、ソーセージとはまったく違った味わいですな。
あれ?あんまり味しないぞ・・・
食べ進めようと思った矢先、調味料が目の前に。
この胡椒と塩をつけて、召し上がれ、とな。
食べ尽くすのを、寸でのところで止められたわい。スンデのところで・・・
・・・うん、これが言いたかっただけ。
でさぁ、先ほどの青唐辛子とかって、どうすんのよ?
店のおっちゃんに聞くと、肉と一緒にサンチュに巻いて、そのまま食え、と。
え?生だよ?食えんのかよ?!
おっちゃんは相変わらず、半笑いで「食ってみろ!」とジェスチャー。
さすがに、いきなり丸かじりする勇気はありませなんだ。
端っこを数センチ、かじってみる。
・・・あれ?ちっとも辛くないぞ。
様子見の諸先輩方に、「これ、大丈夫ですよ!青みの香りしかしませんって!」
「なんだよ、辛くねぇのかよ。残念だなぁ」、ガブッとかじりつく岡先生。
・・・・・・・・・・・・・・・・・あ、来た。
辛い?うん、辛いね。辛い辛い。おぉ、辛いって。だんだん来るぞ。どんどん来るぞ。三段飛びに辛くなってくるよ。あ、やばい。口の中がヤバイ。舌がしびれる。息を吸っても吐いても辛い空気だ。カライカライ。五倍増しに辛くなってきた。
水を飲む。薄まらない。焼酎を呑む。研ぎ澄まされた辛さにパワーアップ。すごい。新発見。鋭角的な辛さだ。
休む間もなく、辛さはうなぎ上り。やがて脳天を直撃。涙が止め処なくあふれる。鼻水が垂れてくる。涎はもうすでに追いつかない。一瞬、意識が遠のく。手を休めることのない辛さ。命に関わる。
そこいらにのた打ち回る。大の大人が数センチのトンガラシで絶命したとあっちゃァ、死ぬに死ねない。
さらに気が遠くなる。あぁ、種だ。青唐辛子の種だ。中のワタが効いてくるんだ。周りで油断さしといて、後から驚かせようって魂胆か。図星だ。見事ハマッタ。
それから数分、確実に寿命を縮めました(笑) ・・・いや、笑いごっちゃない。マジで死にかけたって!
ウグゥ・・・
物的証拠。
青唐辛子の中ワタと、まんまと(店の親父の)計略に嵌った岡先生。
口直しにやさしい味を。
カムジャタン
とんこつ入りジャガイモスープ・・・って、この説明じゃ味が想像できないわな。
豚の背骨とジャガイモを煮込み、その他で味付け。
・・・う〜ん、やっぱり説明不足。
つまり、味を覚えてないってこと。
上のハプニングをご覧になれば、その後の料理の味なぞ、記憶の彼方から消え去ったのもご理解いただけよう。
では、韓国ツアー二日目の〆は、志ん公に決めてもらいましょう!!
色々書いたけど、これですべて持ってかれるね。
青唐辛子をも上回るインパクト。
これぞ、志ん五一門のDNA。
これはオマケ。
参加者のみのお楽しみ画像。
詳細を知りたい方は、メンバーの揃ってる打ち上げ(『アイとラクゴ』だとか)で、お尋ねください。
さらにオマケ。
部屋呑み
左から、志ん丸兄さん、志ん公、馬石兄さん、駿菊兄さん、ベッドの間に嵌ってるのが金八兄さん。
散々食べ尽くし、呑み尽くして、宿へ戻ってから、さらに『反省会』という名の打ち上げは続くワケです。
狂言回し(進行役)は主に、駿菊師匠と金八師匠。
さすがに、表沙汰には出来ない楽屋裏咄のオンパレード。
体力のある限り、喋り続ける芸人の本領発揮の場。(高座で発揮しろよ!)
こうして、ソウル二日目の夜は更けて行くのでした・・・