銭湯体制につけ!


麻布十番温泉

麻布十番温泉麻布十番温泉都営大江戸線が開通して以来、青山―六本木―麻布〜汐留ラインが熱いらしい。
『オシャレな街・麻布』
何を云ってやがる。
坂の多いこの街、狸の出てくるような草深い寺町だったんだぞ。
・・・江戸時代の話だが。
ちょっと油断してりゃァ、麻布狸穴町なんて地名が残ってるし。
頭隠して尻隠さず、とは正にこのことだ!
などと毒づきながらやって参りました。

落語でもたびたび登場するこの麻布界隈。
歩き疲れてたどり着くのは、麻布ゼッコウ釜無村の木蓮寺。ウチの一門の噺、『黄金餅』の一場面。
『小言幸兵衛』の長屋もこの近所、麻布の古川。
そして、本日のお目当て、麻布十番温泉の向かいにある蕎麦屋は永坂更科。
小さん師匠の『時そば』にも出てきました。
「俺は蕎麦っ食いだから、わざわざ永坂まで食いに行くんだ」
老舗ですが、缶入りのそばつゆなんぞも出しております。
以前、賞味期限の切れたそばつゆを、もう一度詰め直して出荷していた、なんという事件もありましたっけ。
老舗がそんなことするなよ・・・と無性に腹が立った記憶があります。
この店舗が直接係わっていたワケじゃないんでしょうが。
大都会@麻布十番温泉
で、当の麻布十番温泉、ビルの3階にありんす。この狭い東京じゃ、温泉もビルの中。
頑張って登っておくんなさい。
入り口で入浴料を徴収。1260円ナリ。た、高ぇ!
そう思った賢明な方は、もう一つの入り口からどうぞ。
こちらは銭湯・越の湯でござい。やっぱり銭湯体制につかなきゃいけません。400円ナリ。
え〜と、この越の湯十番温泉も同じ温泉なんだよね・・・。ってことは、差額660円はオプション料金みてぇなもんだ。
サウナ+宴会場が付きます。
ぶらりと立ち寄るオイラにはあんまり魅力的じゃないなぁ。

ここはひとつ、越の湯で「東京砂漠」か「大都会」を口ずさみながらひとっ風呂。
茶色い温泉から上がったら、向かいの更科へ直行。
ビールで喉を潤し、更科蕎麦を手繰って、さっぱりした顔で街中を散策。
帰りに浪花屋の鯛焼きをお土産にどうぞ。
これも東京の遊び方のひとつ。

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