ここまの心




9月2日


また更新サボっちったぃ。
安曇野に遊びに行ったり、改装直前の新宿末広に出てたり、カゼ引いて倒れてたり、まァいろいろありましたが。
とりあえず今は勉強会に全力投球です。
とにかく見に来て頂きたい!
まずはそれからです。

そうそう、ゲストがシークレットのままでした(笑)。
カメちゃんが来てくれます!そう、橘家亀蔵兄が。
ご近所の頼れる兄キです。
爆笑間違いなし、お楽しみに〜
今週末だからねぃ!お忘れなく。



9月13日


もう1週間が経ってしまいましたが、小駒の会『cocoma@kingentei.com vol,10』も無事、終了しました。
当日の模様は、もしかしたら後日発表するか、いやしないかも、多分そのまま流されそうだなぁ、といった気分です。
ともかく。

明日っから、北海道ツアーです。えぇ。
今回は一人旅じゃないんで、自由気ままな更新は出来ませんが、ま、楽しみになさって頂ければ、ありがたい限りです。
なるべく、状況報告しますから、見放さないでぇ!!(^_^)/~~~



9月14日


さぁ、今年もやって参りました!
伯楽ご一行・北海道ツアーの巻。

まずは中標津空港より道東、厚岸(あっけし)へ。
ここは牡蠣と秋刀魚が名物。
そして、今、正に旬。

ちょいと早く着き過ぎた為、海岸にて日向ぼっこ。・・・って、暑いぜ!!
どうやら、今日は厚岸で今年一番の暑さだとか。
勘弁しておくれよ・・・。
厚岸
とりあえず撮ってみたスナップ写真。
左より、朝馬師、ニューマリオネット・伊原寛先生、千寿子先生、ウチの師匠・伯楽。
カメラマン小駒はもちろんフレームに納まっておりませぬ。

今晩の落語会は、転倒蟲・厚岸寄席。
転倒蟲(てんとうむし)って御存知?
かつて、小三治師匠をリーダーに、落語協会内でバイクサークルがありまして。
そのメンバーで始まったこの落語会、とっくの昔にバイク乗りは解散してるのに、
変えるのが面倒なのか、昔の名前で続いております。

地方の落語会って、東京の寄席では味わえない何かがあります。
特に、娯楽の少ない地域では、年にいっぺんの寄席を本当に楽しみに待っていてくれる方々の多いこと。
高座に出てきただけで、大スターのように迎えてくれます。
気持ちよく受けて、近所の旅館でゆっくり晩御飯。

さぁ、ご覧下さい。この旬の海の幸を!!

 

 

もう、タマランでしょ。ヨダレ出れるよ、アナタ!!
焼きたての秋刀魚。もちろん獲れたてだから、刺身にしたってうまい。
生牡蠣、韓国味噌みてぇなの付けて食べたら、これも合うねぇ。
牡蠣フライ、土手鍋。いろんなバリエーションを味わえる。
他にも貝の煮付けだとか特製昆布の潮汁、うみゃ〜い!!
このツアーでどれだけ太ることやら・・・。

あ、心の清らかな人にしか、海の幸は見えません。
あるいは、旬を逃すと、すぐに消える、かな。
間違っても、写真撮り忘れ、とか云わないでね。
そんな悠長なことしてらんねぇ〜〜〜〜〜〜〜〜(ちょっと暴走気味)



9月16日


いい天気!
朝日で目覚めて、表に飛び出せば、すっかり秋の陽気。
なだらかな山の稜線と、遠く眼下に広がる洞爺湖の深水色。

3日間お世話になるログハウスと、輝くワンボックス(少し傷あり)。
羊蹄荘

本日は、伊達信金での落語会。昼夜興行。
大喜利には、伯楽・朝馬・小駒による都々逸弾き語り。
さぁ、これがかなり怪しい。
唄は忘れる、三味線の手は間違える、音をよく外す・・・
ツアー最終日には、少しはまともな形になるのやら(笑)。



9月17日


本日も、ゴルフ場近くのコテージに泊まっております。
畑の一本道をひたすら走って、山の中を駆け巡ると出てきます、トーヤレイクヒルズG.C。
えェ、もちろんゴルフをしようってんで、このログハウスにいるワケでして。

天気・曇り。気温20℃くらい。無風。
絶好のゴルフ日和、ですかね。
あいにく、オイラはまったくゴルフの経験がないもんですから。

そんな良き日に、小駒、いきなりのコースデビュー!!

「いやぁ、面白かったっす!
コースに立つこと自体、まったくの初めてだったもんスから。
暑くもなく、寒くもなく、最高の陽気で、あの広いグリーンでしょ。
カッコウの鳴き声なんかが聞こえて、ベラボウに気分よかったっすよ。
しかも、後ろからほかのお客さんが来てる、なんてこともなくて、とにかく自分たちだけ。
18ホール貸し切り状態で。
バンカーに、動物の足跡なんかが残ってるのも北海道らしいんじゃないっスかね。
持ってったお菓子食ったり、コーヒー飲みながら、広大なコースをカートで走ったっす。
ゴーカートみたいで楽しかったっす、カートの運転。
あまりに面白かったんで、ひたすらカートの運転だけしてました。
え?スコア?
だから、運転だけですって。
またぜひ運転手、務めたいっすね。」


カート専属ドライバー・小駒のインタビューでした。



9月18日


ゴルフ場のコテージを離れ、今日は「鄙びた温泉」を求め、山奥へと車を走らせまして。
行った先は、ニセコ。
冬は良質なスキー場で有名なところです。

昨日、ゴルフでご一緒した地元の方に、「鄙びた温泉って、ありませんかね?」
尋ねたところ、「昆布温泉がお勧めですよ」と。
こ、昆布温泉?!
兄弟子・馬遊の決め台詞に、「北海道民なんて、昆布野郎にシャケ野郎だ」なんてのがありますが、
いかにも北海道らしいネーミング。

洞爺湖畔を半周し、羊蹄山の裾野を走ると、出てきたのはニセコの町。
道路標識には、「おしゃまんべ」だの「くっちゃん」だのと、アイヌを感じさせてくれますなぁ。

ところがこの昆布温泉、ちっとも鄙びてない(笑)。
「こんな立派な温泉ホテルじゃねぇ方がいいなぁ」、と。

さらに山奥へと進み、雲の中を突っ切ると、そこに出てきたのは『ニセコ五色温泉郷』
ここは鄙びてます。
いや、鄙びてる、というよりは、やってるかどうかわからない、そんなレベル。
頭にバンダナみたいなのを巻いて、ひげを生やした、いかにもアイヌってな人を捉まえて聞いてみると、
旅館は一軒しかないそう。
何で『温泉郷』??

行ってみれば、なかなかいい雰囲気の建物。
日帰り入浴もやっているらしく、鄙びていながら、お客さんも来てるみたい。

さぁ、早速荷物を置いて探索に出てみました。
旅館のすぐ脇が、地獄谷、賽の河原みたいな感じ。
こんなこともあるかと思い、トレッキングシューズを履いてきたので、ガンガン登ってみると・・・
ニセコニセコニセコ
湯の湧き出し口を発見!これぞ源泉!
手を入れてみると・・・、熱い!60℃以上あるわ、こらぁ。
ここからパイプで、旅館まで引っ張ってるわけね。
もう付近一帯、硫黄の匂いで充満。

『イワオヌプリ』という名の、この山の地質、粘土層でゴムの上を歩いているみたい。
すぐ脇を流れる川も、いきなり地べたから水が噴き出して、そこから川が始まってる。

スポンジ状のコケ、朱鷺色とキツネ色の土。
イワオヌプリイワオヌプリイワオヌプリ
一ヶ所で3色楽しめます。
これに温泉の乳白色と、硫黄の薄黄色が合わさって5色。
だから五色温泉なのかぁ?!



9月19日  早朝


ニセコの山奥では、どう頑張っても圏外のH”っす。
モバイルのために、ドコモやauに浮気もせずH”一筋で通してきたのに、肝心の旅先では大概が圏外で、
ちっとも役立たずなことが判明。
旅人用に、電力10倍UPのパワーアンテナでも作っとくれよ、DDIさん。
これじゃぁ、メールチェックも出来やしねぇや。

・・・と、ここまで考えて、ふと思った。
普段、東京にいる時は、いつでも出来ると思ってちっともメールチェックしないくせに、旅に出た時だけ、
やたらとメールや楽屋が気になる自分がいる。
どこか繋がっていたい、そんな気分かいな。

露天風呂に浸かりながら、そんなことを考えてみたりして。
本日6時起床、旅先では規則正しい生活なのです。
だって、朝起きるのが楽しいからさぁ。
朝日を浴びた山を眺めながら浸かる露天風呂の気持ちよさよ。

五色温泉
どうだぁ!!

今回の北海道ツアーは、かなりの余裕を持って日程を組んでいるので、ゆったりのんびり、旅を楽しめます。
まさか、こんなに更新が出来るほど自分の時間があるとは思いませんでしたが。
日程のせいなのか、あるいは二ッ目になって、扱いが変わったからなのか。
前座としてお供をした旅の仕事は、とにかく忙しくて、体も気もクタクタになってたけどなぁ。



9月20日


昨日は札幌の自衛隊駐屯地で慰問興行。
そして今日は、羅臼へ大移動。
移動距離500km。東京〜名古屋に相当する長距離!
8時間かかりました。疲れました〜。


夕闇迫る中、知床峠を越える。
森繁久弥氏の名曲『知床慕情』の舞台である。
かなりの急勾配、急カーブの連続で、日が落ちるとかなり危険な峠越え。
その先にあるのが、羅臼の町。

北海道の山は、深く、険しい。
そして、手付かずの大自然。
ことに、この知床半島に至っては、羅臼から先、岬までの道すらない。
冬には陸の孤島になってしまう、秘境の地。


そもそも、なぜそんな北の奥深い小さな町で落語会をやっているのかといえば・・・
かれこれ20数年前。
前述の落語協会バイクサークル『転倒蟲』一行で、知床峠を越え、根室へと向かっていた時のこと。
先を急ぐ車両を追って、コーナーへと差し掛かるバイク。
スピードの出し過ぎと、予想外に急なカーブを曲がりきれずにそのまま崖から転落。
2時間後、救急車で羅臼病院へ搬送されたのでした。
その人こそ、若かりし日の我が師、伯楽。
珍しい入院患者に、当時の羅臼町長まで見舞いに来たとか。
そんなご縁で、それから毎年、羅臼での落語会が開催されることとなったとさ。

ちなみに、羅臼町の救急車、出動するのが3年振りだったとか。
マジで秘境の地なんですねぇ・・・



9月21日


快晴。風もなく、穏やかな陽気。
こんな日は年に数回、あるかないかだとか。
普段は羅臼岳から吹き降ろす山颪と霧で「北の果て」を実感できるらしい。
羅臼岳
知床峠での“いかにも”なスナップ写真。


昼間、時間があったので、羅臼川を探検。
羅臼川
水がきれい。
北海道は、どの川も湖も、べらぼうに水がきれいです。
山の上のほうまで、人が住んでないからかなぁ。
羅臼川
えぇっと、分かります?
黒く見えるのは、遡上している魚の影。
おぉ!さすがはシャケの漁獲高日本一のことだけあって、川いっぱいに鮭の大群。
・・・と思っていたら、地元の方が「それはマスだぞ」。
え?鱒も遡上するのかいな。
鮭と鱒の違いがよく分からんです。

羅臼川
羅臼川から河口を見れば、その向こうには国後島が。
海をちょっと行けば、すぐそこなのに・・・



9月22日


長旅も本日まで。
大喜利の都々逸も、かなり慣れてきたところで、また充電期間へ(笑)。

天気はよかったけど、帰りの飛行機がよく揺れた。
ゼッタイ、あれで5年は寿命が縮んだね。
今度はバイクで行きたいもんです。

東京に着いたら、もうすっかり秋になっていた。
出発する時は、かなり暑かったのに。

さて、明日から寄席芸人の日常生活へ。
浅草の昼席でご機嫌を伺いますよ!





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